でべそ外来 北九州市戸畑区の小児科 一枝クリニック

一枝クリニック

イラストでべそ外来

赤ちゃんのでべそ

赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいた時にお母さんの胎盤と繋がっていた腹部の穴(へその緒が繋がっていた部分)が塞がりきらず、その穴から腸がはみ出てお腹の皮膚が膨らんでいる状態です。乳幼児のでべそは生後1 ヶ月頃から見られはじめます。
当院のでべそ外来では、生後3 ヶ月までの赤ちゃんのおへそを診断し、でべその治療が必要かどうかを判断させていただきます。

赤ちゃんのでべその特徴

① 泣く時におへそが膨らむ
② 排便時など、いきんだ時におへそが膨らむ
③ 指で押すと一時的に凹む

赤ちゃんのでべその治療

赤ちゃんのでべそは、お子さんが成長する過程で腹筋が鍛えられることで自然に治っていくこともあります。ただし、自然に治っていく過程でへその形がいびつになる、又は1歳になってもでべそが治らない場合もあります。赤ちゃんのでべそを「きれい」かつ「早く」治すために、当院では「圧迫療法」という方法で、でべそを治療します。

圧迫療法

赤ちゃんのでべそに合った形の医療用のスポンジ又は綿を用いて、おへそを圧迫してテープで固定します。2-4 週に1回のペースで受診いただき、テープの交換と治療の経過観察をします。およそ2~3 ヶ月程度で治ることが多いです。

でべそに関するQ&A

なぜ生後3 ヶ月までにおへそ診てもらう必要があるの?
生後3ヶ月を過ぎると、でべそによっておへその皮膚が伸びてしまい、圧迫療法でキレイに治りにくくなる可能性があるからです。1歳を過ぎてもでべそが治っていない場合は手術など別の治療方法を検討する必要があります。
赤ちゃんのでべそは病気なの?
でべそが赤ちゃんの健康に影響を与えることはほとんどありません。ただし、お子様が成長して小学校へ入学するなど集団生活デビューされた際に、おへその「見た目」によって周囲からちょっかいを受けたり、お子様ご自身がコンプレックスとしてお悩みを抱えられたりする場合がありますので、お子様のでべそが気になる場合はお早めにご相談ください。
でべその治療を受ける際の注意点は?
でべその治療として圧迫療法を受けていただく場合、特に日常生活の注意点はありません。
テープは防水タイプのものですので、入浴などもいつも通りしていただいて結構です。

江島多奉

一枝クリニック 副院長 江島多奉

所属学会 日本小児科学会、日本小児腎臓病学会、日本腎臓病学会、日本夜尿症学会
資格 日本小児科学会 小児科専門医、小児慢性特定疾病指定医