気管支炎

気管支炎は呼吸器疾患の一つで気管支に炎症を起こした状態です。気管支炎になると息を吸いにくく、吐く時に「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」という呼吸音がしたり、呼吸がつらくなったりります。治療せず放置すると重症化することもありますので注意が必要です。
気管支炎の初期では鼻水やくしゃみなどの症状があり、熱がでることもあります。そのため風邪と判断してしまうことがありますが、風邪と気管支炎は炎症の起こっている場所が違います。風は鼻の奥やのどの上にウイルスや菌が感染し炎症を起こしますが、気管支炎はのどの下で感染が起こります。風邪は数日～1 週間で治りますので、いつまでも咳や痰が止まらない時は管支炎に罹っているかもしれません。

原因

急性気管支炎の8 割以上はウイルス感染が原因のため、気管支炎の治療法は症状を直す対症療法になります。しかしインフルエンザやマイコプラズマが原因ウイルスであれば抗インフルエンザ薬または抗生物質を処方します。気管支炎のその他の原因としては空気中に含まれる刺激物や加齢、アレルギー、喫煙などがあります。

症状

・咳や痰
・微熱
・鼻水
・のどの痛み
・体のだるさ
・寒気

治療方法

症状を抑える薬を使用したり、気管支の炎症を抑えるネブライザーを使用したりすることで咳や痰を抑えます。

予防

気管支炎は咳やくしゃみをすると飛沫により周りの人にうつすことがありますので、必ずマスクを着用しましょう。またマスクを着用することでのどや鼻を加湿したり、ウイルスや菌の侵入を防いでくれたりします。気管支炎を予防するためには日ごろからうがい、手洗い、部屋の加湿、こまめな水分補給が大切です。

一枝クリニック　院長　江島正義

所属学会　日本耳鼻咽喉科学会、日本鼻科学会
資格　日本耳鼻咽喉科学会　耳鼻咽喉科専門医、補聴器相談医