子どもの吐く原因で最も多いのは、急性胃腸炎(いわゆるお腹の風邪)です。
からだに入った細菌やウイルスをからだの外に出そうとして嘔吐します。
胃腸炎以外の感染症でも吐くことはあります。原因としては風邪の始まりや、中耳炎、尿
路感染症等があります。熱の出始めもこの中に入ります。また、せき込んで吐くこともあ
ります。
① 急性胃腸炎
② その他の感染症(腸重積、髄膜炎)
1.元気がなく、ぐったりしている
2.嘔吐を繰り返す(飲んでもすぐに吐いてしまう)br
3.水分の摂取量が少ない(飲んでくれない)
4.おしっこの量が少ない
5.激しい腹痛がある
6.発熱と頭痛がある
7.非常に機嫌が悪く、激しく泣くことを繰り返す
① 水分
水分の吸収効率がよい経口補水液(OS-1、アクアライトなど)をお勧めします。少量ずつ飲ませてください。
② 食事
水分を取っても嘔吐しなければ、食事をしても問題ありません。
食事内容を制限する必要はないですが、できるだけ消化のよいものを少量ずつ頻回に分けて食べさせましょう。
③ 嘔吐したものの処理
嘔吐を複数回繰り返す場合は、ウイルス性胃腸炎の可能性があります。家族に感染を広げないためにも、嘔吐したものの処理はビニール手袋やマスクを着用して行いましょう。