熱性けいれんは主に生後6か月から5歳ぐらいまでの乳幼児 が38度以上の熱が出たときにおこす発作性のけいれんです。約15-30%は繰り返し起こすことがあります。
けいれんを起こしている最中は基本意識はありません。
通常は数分でけいれんはとまります。
まずは平らなところに寝かせて顔を横に向け、服をゆるめます。 けいれんの始まった時間を確認。 けいれんの様子を確認します(手足の左右差や黒目の位置、 ガクガクなのか、ピーンと突っ張っていたのかなど)。
繰り返したり、長く続いたり(5~10分以上)、意識がなかなか回復しないときは救急車での受診が必要です。
けいれんが5分以内にとまって、けいれん後に泣いたり、ご家族のこと を認識できたり、意識がはっきりしている場合は慌てずに様子をみて、 夜間であれば翌日に病院を受診してください。少しでもぼーっとして いる、いつもと様子が違うなどあれば、すぐに医療機関(夜間なら救 急外来)を受診してください。
37.5度以上の熱が出たとき、けいれん予防の座薬を使う方法です。けいれんしたのが1回だけなら、通常は予防の必要はありません。2回以上おこした場合、この次から予防の薬を使うかどうか、主治医とご家族でよく相談し、ひきつけのようすなど、いろいろなことを総合して予防投与を行うか判断します。
所属学会 日本小児科学会、日本小児腎臓病学会、日本腎臓病学会、日本夜尿症学会
資格 日本小児科学会 小児科専門医、小児慢性特定疾病指定医